ジャンプ11号読み切り感想
エコーです。
10年近く前になりますが、私が小説を嗜むきっかけになったきっかけは
女でした。
当時、交友のあった彼女が漫画家志望、私はただのジャンプ購読者。
ちょうどジャンプにバクマンが連載している頃でした。
原作なら書けるよ
このハッタリ発言が私の原点です。
当時書いていたのがファンタジー小説のティーチ
学校の教科書から名前を頂いた作品で、
ヒロインがグリーン、登場人物にパウロ、アキラ、ピートなんて名前が出てくる作品です。
因みにこの作品、未だに無料でAmazonとかに出てますww
失礼!!
横道に逸れました
ええ、そんなこんなで出したこの作品、実は小さい企画に入賞しています。
これがきっかけだったわけですね。いや、懐かしい。
で、原作をやるって事でその頃から
読み切りの考察
やってたんです。
読み切りをチョイスした理由は
起承転結がはっきりして、単発で考察が成立する
からでしたが、この習慣を再開しようという次第です。
さて、今回の読み切りは
魔剣鍛治師ハンダゴ
概要
魔剣製造技術を持つ一族の末裔ハンダゴは囚われ憎しみを糧に魔剣製造をさせられた。
そこに義賊/盗賊のヒロインが現れる。初めての友となったヒロインの為、ハンダゴは戦いを決意し、初めて自身のために剣を作るが、それは魔剣ではなく聖剣となった。
初見
- 王道のファンタジーとしての読み応え
突然ですが、王道、という言葉は批判だと思いますか?肯定でしょうか?
「ありきたり」と考えるか、
「万人の喜ぶを正しく書ける」ととるかで評価は激しく変わると思います。
この作品も良く言えば爽快なテンポで、予測がつく分かりやすい流れで綺麗にまとまっていました。
- 名前の由来は?
なんでしょう?作中にヒントはなかったかな?
独特の名前……ハンダゴテ?遠い気がするんですよね
これ、分かった方コメント下さい📝
ちょっとしたギャグシーンもあり
数コマで迫力抜群のコストパフォーマンス
しかも、繰り返しネタとしての扱いも大変上手く描かれていました。
布石から回収までの距離も絶妙
読者目線で見て、別話題を振り、でもインパクト的に記憶にはある状況……の
タイミングを狙い第二陣を放つ
仕掛け人としての才能溢れる作家様というのが私の印象です。
と絶賛したいのですが、すいません。
個人的には2つ、気にかかってしまいました。
感情移入は課題?
盗賊であるヒロインに気を許すまでの流れが少しアップテンポ過ぎる印象がもったいない。
ヒロインの存在が主人公ハンダゴの決意にも繋がる物語上、
ここは丁寧に読者が納得する強シーンが欲しい場面だったと思うのです。
爽快テンポと感傷を与える深掘りは両立の難しい課題ではあるのですが……
そしてラスト
聖剣という王道に、主人公覚醒の王道、戦闘意義の王道を重ねた展開ですが……
- 魔剣が効かない体質の主人公
これは武器としての連載では苦しいなとも思います。
魔剣との戦いは今後もありそうな中、対魔剣特化仕様の主人公となると……
常に人質を取られる様な展開が中心になるか、
現れたら勝つタイプの地獄先生ぬーべーみたいな主人公の道が見えるんですが、成長の余地がある精神的に未熟な主人公とこのタイプの展開は相性が悪いかな?とも思うのです。
- 聖剣の質の説明
イメージできる感じの効果ではあるんですが、
敵を倒してから聖剣の効果が分かるというのは少しもったいない気がしました。
これも王道ですが、攻撃シーンが与える爽快感は
術者の信頼度✖︎攻撃に込める想い✖︎技や武器の効果
あー、エフェクトや絵の意味合いもあるんですが……
とにかく、聖剣と呼ばれる効果不明の剣のまま敵を倒す展開だったのは個人的には少し残念だったと思います。
ラストに向けて少し酷評よりになってしまいましたが……
すいません。これ、私の癖です。
もともとこの活動は自分の小説考察のためにも改善探しの目で始めているのと、
私の性質ですが……ですので……この作品も私が評価するより面白いと思います。
購読の方は是非読み返してみて下さい!!
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